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2011-02-19

苦手なこと

小生は子供時代にピアノを習ったが、発表会に臨むときに暗譜が出来ず苦労した。40歳を過ぎた今、研究発表の原稿が暗記できず苦労している。

この2つ、小生の気分、気持ちとしては似ているのだが、冷静に考えると別物のはずである。

音楽の演奏を楽しむなら、理想を言えば、楽譜を読んでその曲を理解し、演奏者としての表現を工夫して練習し、そして演奏に臨むことになろう。これらが十分に出来ていれば、自ずと暗譜はできるのだと思う。

小生は音楽は好きだが、「曲を自分のものにする」というものではなく、単に鑑賞する楽しみだけである。子供のころは、音を出すことが面白くてピアノを弾いていたが、音楽として理解していたわけではなく、暗譜もひたすら音符の並びを丸暗記する作業だった。

これでは苦手で当たり前である。

今、職業として研究をして、その成果を発表しなければならない。

研究そのものはキチンとやっている。実験を計画し実施する。何人もの同僚に作業の分担をお願いするが、全体を把握している。採れたデータは自ら処理し、報告書は自身で一言一句検討しながら執筆する。同僚や上司、査読者のコメントに応じて、報告書の原稿を修正することはあるが、自信で納得しないことや理解できないことを書き加えることはない。

このような研究成果は「自分のものになっている」はずだ。

円卓会議の形で討論する場合は、まったく何の問題もなく、自身の研究成果を説明できるし他の研究者からの質問に答えられる。他の研究者の説明に対して、意見することも、たとえ反対意見であっても、まったく臆することはない。

しかし、時間を区切られたスピーチ形式となると、とたんにダメなのである。

何かアプローチが間違っているのだろう。

持ち時間を使いきって過不足なく説明しようと綿密な原稿を作ると、もう逸脱する余地がなくなる。少し言いよどむだけで時間をオーバーしてしまう。こうなると、暗記など怖くてできず、原稿を読み上げながら発表するしかない。

余裕の無さが良くないのだろう。こんなレベルで言えることでは無いのだが、関西人としては発表の途中でギャグのひとつでもカマしてみたいのである。

ピアノ発表会の課題曲の楽譜とは違い、今作っている原稿はすべて小生自身の考えから出たものである。よほど大きく言い忘れる事がないように「言うべきことリスト」ぐらいがあれば、基本的に原稿は無くて良いハズである。

持ち時間に対して80%程度の内容で原稿を仕上げて、よく読み込んで、発表本番には「テーマ」と「キーワード」だけを書いたメモを持つ・・・、

これが良さそうである。

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