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2010-12-24

戦争カメラマン

師走に入ってもう23日。天皇誕生日で在宅するも独りである。連れは出産が間近に迫って里帰りしている。正午、普段はほとんど見ることのないTV番組にチャンネルを合わせると、大変印象深い人物が登場していた。

戦争カメラマンの渡部陽一氏である。

氏には大変失礼で申し訳ないが、実は氏のことを知らなかった。最近、TVやラジオで活躍している戦争カメラマンがいらっしゃることは噂程度に聞いてはいたが。

父譲りの小生の写真趣味だが、父は写真のジャンルとしてジャーナリスティックなものを好んだ。小生も同様である。写真はアートとしての側面もあるが、アートを追求すれば絵画の一手法になってしまう。やはり写真の特徴は記録性や速報性であり、したがって第一の応用としてジャーナリズムがある。

その最も極限に位置するものが戦争報道であろう。

まだ父が健在で小生が学生だったころ、ロバート・キャパの写真展に一緒に行った覚えがある。キャパの「ちょっとピンぼけ」は何度読み返したことか。日本人の戦争カメラマンとしては澤田教一氏を知っているが、両人とも故人である。

日本人の現役戦争カメラマンとして上述の噂が気になっていたところで、今日の番組はタイミングが良かったと言えよう。「戦争カメラマン」で検索をかけてみると、堂々のトップは渡部陽一氏のサイトである。興味深く拝見した。また、氏のブログも追々記事を拝読したいと思う。

撮影と、被写体を救うことを比べれば、被写体を救うことが優先であると氏は言う。これは大変重い言葉である。ハゲタカに狙われる幼児の写真でピューリッツアー賞を受賞したKEVIN CARTER氏は、幼児を救わなかったことを責められ、そのことを苦にして自ら命を絶った。

極限の現場に立っていない小生はまったくコメントする資格は無い。敢えて言えば、コメントする資格が無いのだ、ということがコメントである。ただただ、世界の在り様を報せてくれる究極の努力に敬意と感謝を表するのみである。

渡部陽一氏のご活躍と安全を心よりお祈りする。

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コメント

こんばんは。ご無沙汰致しております。
僕は、一ノ瀬泰造氏を描いた「地雷を踏んだらサヨウナラ」という映画が印象に残っています。
来年も、楽しく交流していただけますと幸いです。
良いお年をお迎えください。

>Dr. Kenさん

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

お返事が遅くなり申し訳ありません。年末年始のドタバタ感、家で独り、厳しい寒さなどなどで、不精になるわ、体調崩すわ、ちょっと凹んで居ました。

今年は、世界が少しでも平和になって、惨劇の報道が減り、笑顔を伝える写真が増えて欲しいものです。

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