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2010-06-12

黒部から下る

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

黒部ダムから富山側に戻るルートで最も高い箇所を担う乗り物は、立山を貫くトンネル内を走るトロリーバスである。閉鎖空間なので景色はまったく楽しめない。ロープウェイとは大違いである。

一車線の必要最小限の断面積のトンネルなので、行程中央部の一箇所を除いて、バス同士がすれ違うことは出来ない。写真は、そのすれ違いのための待機所である。往路は混雑していたので一便をバス3台で運行していたが、この待機所は満杯であった。帰路は1台で運行で、またも、客は母と小生の2人きりである。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

トロリーバスの富山側の駅が室堂で、高度は2450m。小生が国内で到達した最高高度である。母に撮ってもらった写真だが、何回か撮り直してもなお、いささかブレている。ファインダーを覗くフィルムカメラしか経験の無い母には、腕を中途半端に伸ばして液晶画面を見ながらシャッターを切るのは難しいようだ。小生もなかなか慣れない。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

そして、ついに最後の乗り物のケーブルカーまで戻ってきた。夕刻になり暗くなるとともに再び天候が悪くなってきた。窓は雨に濡れ、外界も雲で霞んでいる。

その前にバスに乗っているのだが写真は無い。お恥ずかしいが、乗り物酔いしてしまった。まったく何年ぶりかわからないほどに経験していなかったが、とにかく酔った。ほとんど限界に達したころに、到着。

救われた。

と油断したのが良くなかった。他の乗客がすべて降りたバスの車内に、例の臭いが漂ってきた。間に合わなかったヤツがいるのだ!

これは連鎖する!! この瞬間、不快感は頂点に達した。

母がどこに居たか覚えていない。一人、息を止めたまま、急いでバスから降りた。ここで深呼吸してはいけない。ゆっくり少しずつ外気を吸う。そしてゆっくり吐く。徐々に呼吸を大きくして、ようやく深呼吸。

セーフ。

40を過ぎた息子が80の母に醜態を見せる事態は避けられた。

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コメント

アルペンルートは4回行きましたが又行きたい気持ちになりました。

>倉敷さん コメントありがとうございました。小生は今回が初めての黒部でしたが、非常に印象深かったです。そのうちある程度の山道は自身の足で歩いてみたいと思っています。

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