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2010-06-30

黒部のトロッコ列車

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

正式には黒部峡谷鉄道という鉄道会社だが、実態は水力発電所群のロジスティクスを担う関西電力の一部門である。観光客を乗せるのは、ある意味、サイドビジネスとも言える。実際、発電所やダムごとに引込み線が設けられて、資機材の搬出入が盛んに行われている。この写真は出平駅。

観光用の列車は、単線の路線で可能な限りの便数が運行されているが、便ごとに客車の編成が異なっているので要注意である。小生が母と乗車した便は、全てが屋根はあるが側壁や窓ガラスが無い「トロッコ」客車であった。便によっては、ちゃんと客室になっている車両や、天井までガラス張りの特別車両が連結されていたりする。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

線路は峡谷の形にそって、大きく左右に曲がりながら続く。上りは、最初は進行方向左に山、右に谷を見る形になる。したがって、右カーブが写真を撮るチャンスだ。

くれぐれも車両から身を乗り出さないように、注意を呼びかけたい。これらの2つの写真は、無造作に撮っているようみ見えるが、車両から乗り出さずに撮れる位置とシャッターチャンスを押さえたものである。トンネルその他の構造物が、列車のすぐ外側をかすめるように過ぎ去っていく。こんなものに触れたら大怪我だが、これがまた、トロッコ客車の醍醐味であろう。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

乗り物好きな私には機関車のすぐ後ろに乗れたことは子供時代に戻った気分だったが、すぐに気付いた。これはあまり良い席ではない! というのも、トンネルに入るたびに轟音なのである。もうひとつ注意点がある。トンネルの中は大変冷たい空気が吹き付けてくる。母は一日目の室堂と同様に比較的平気な顔をしていたが、小生はフリースの上にコートを羽織って真冬の格好で耐えた。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

欅平駅が終着となる。写真は下流側(帰りの方向)を見ている。黒部第3発電所が戦前に造られたときから、この列車が活躍している。

ここにはダムは無いが発電所はある。水はさらに上流の千人谷ダムから来ているのである。そのダムまで、ここからさらに軌道が延びているが、関西電力の職員しか使えない。今でも大変危険な状態のトンネルらしい。おそらく温泉鉱脈が近くにあるのだろう、トンネルの壁面が160℃にも達する高温なのだそうだ。トンネル掘削時には、ダイナマイトの自然発火も含めて沢山の事故があり、300人を超す犠牲者が出たと聞く。

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