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2010-01-04

2009年の言葉

記事をアップする順序が前後してしまうが、昨年2009年に小生の印象に残った言葉を2つ挙げておく。

誤探知 某国の飛翔体が実際に飛んだ前日に日本を駆け巡った言葉である。小生の職場では実験施設の事故・故障を直ちに報告すべし、というルールがある。何が難しいかと言えば、事故なのか、故障なのか、故障にも該当しない軽微な不具合なのか、見極めを短い時間に行うことである。疑わしければとりあえず報告せよと上部機関は簡単なことのように言うが、現場にしてみれば簡単ではない。この報告によって従来業務が止まって実験計画が全て狂うから、軽微な不具合は報告せずに内部で処置したいのである。「とりあえず」報告しておいて「誤探知! 何でもありませんでした」と言えればよいのだが、実際は「誤探知」した理由まで根ほり葉ほり尋ねられる。SMチックとしか言いようがない。

濃厚接触 小生は新型インフルエンザが流行し始めたゴールデンウィーク頃に感染地域に出張した。職場で濃厚接触の第一号になるかもしれぬ、と変な興味を持たれ、一部の同僚からは妙に心配された。秋を過ぎて国内で流行が広がると濃厚接触して自宅待機になる例が職場で頻出したが、小生自身はまったく無事に新年を迎えた。この「濃厚」と「接触」という言葉を、医学的な定義を抜きにして聞かされたとき、相当なエロスを感じる小生は変であろうか? 率直に言えば、このようなエロスは日常生活の一側面と考える。逆に、家庭内別居の状態にしてまで濃厚接触を避けることを推奨する方が倒錯しているように感じられる。

いずれも、日本社会のやや病的な完璧主義の側面を象徴しているように思われる言葉である。

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