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2009-12-21

悪くはならない?

民主党政権が現実のものになって、選挙中の公約(マニフェスト)がそのまま実行できるとは限らないことが明らかになってきた。まぁ、これは良いと思う。下手に無理に実行して事態が悪くなるよりはマシである。自民党政権が続いた場合より悪くはならない。

ところが、安全保障や外交関係はどうだろう? 明らかに自民党政権時代よりも悪い方向に向かっているように見える。沖縄米軍基地問題も、アジア有力国の戦略をどう読んで、先回りする形でどう対応しようとしているのか、まったく議論が聞こえてこない。

「友愛」精神がこの疑問に対する回答だと言われたら、小生は理解に窮する。現実世界の発想とは思えない。

沖縄の人々の声も大事だし、米国との関係も重要だが、最も大切なことはアジアの地勢における日本の位置と各国の動きをどう把握するかではないのか? この点に関しては、民主党政権の発するシグナルがあまりにも幼稚に感じられる。

小生は、日本が敵地攻撃能力を持つなら良し、持たないのであれば、米軍海兵隊の主力を沖縄に置くことは絶対に必要と考える。

小生は1960年台の後半に生まれた。両親は太平洋戦争中に思春期を過ごした世代で、日本本土爆撃の地獄を東京と名古屋で経験している。小生はその話を聞かされて育ったが、ひとつ興味深いことがある。両親は戦争というものが、また起きるかもしれないということを受け入れているのである。そしてその備えとしての軍備も必要と考えている。

両親は太平洋戦争中の日本首脳部の「指導」がまったく間違っていた、アジア各国に迷惑をかけた、そしてそのような事態を阻止し得た究極の責任者はやはり天皇であろう、と考える点で左翼的である。しかしながら、この世の中から戦争というものは簡単には無くならない、日本もまた巻き込まれる可能性がある、とも考えており、その厄災から自らを守るためには軍備が必要と理解している。この点では右翼的である。

小生はこのような考えを濃厚に引き継いでいる。戦争はまた起こるかもしれない。戦争を起こさずかつ国益を追求するためには抑止力が必要である。

民主党政権が「友愛」精神でつきあおうとしている国は、核戦力を保持し、空母を建造しようとし、そして、実際、原子力潜水艦を、故意だか事故だか知らないが、日本領海に侵入させたことのある国である。その国は、沖縄列島の線を越えて東へ、太平洋へ向けてプレゼンスを主張しようとしているのである。その太平洋で我が国もプレゼンスを主張しており、ここに利害は衝突する。

この国のプレゼンスを沖縄列島より西側に留めておくべきであり、日本が独力でこれを強制できないのであれば、米軍が沖縄に存在する必要が出てくる。このことは、既に、せっかく、自民党政権が道筋を整えたのであるから、何故、民主党がひっくり返す必要があろうか。

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