« メモ―暗号とハッシュ | トップページ | ハードディスク分解・破壊(2) »

2009-12-16

ハードディスク分解・破壊(1)

R0011416
GR DIGITAL III

ハードディスクを分解してみた。

実は小生の職場での作業を撮影したものである。仕事の様子は、本来は、私的な場で公表することは許されていないが、この程度のことは良しとしてもらおう。これは「仕事」なのか? 「仕事」なのである。用をなさなくなったハードディスクは内容を消去することが求められている。

このハードディスクはIBM製のSCSI仕様のもので10000rpmの高速型である。今でも結構いい値段がするようだが、いかんせん18GB程度の容量しかなく使えない。そもそもパーティションに障害が発生して情報にアクセスできず、かと言って内容を消去する機材やソフトも使えず、力任せに壊すことも野蛮だし、放置してきた。

このたび、分解に必要な工具が手に入ったので作業した次第である。

R0011417
GR DIGITAL III

おそらく、インターフェイスの回路は生きているはずである。IDE仕様のインターフェイスなら直結して内容を消去する機材があるのだが、今回は使えない。

R0011418
GR DIGITAL III

必要な工具はトルクスと呼ばれる6つの突起が出た先端形状をしたドライバーである。T8とT6のサイズのものを用意した。いくつものネジ頭がシールで隠されているので、シールを破るためのカッターナイフも要る。

R0011419
GR DIGITAL III

全てのネジが外れた。しかし蓋は簡単には動かない。気密を保つパッキンが取り付けられており、蓋と本体フレームがピッタリと張り付いているのである。

R0011420
GR DIGITAL III

隙間にマイナスドライバーを挟み込み少しこじるとに蓋が綺麗に外れた。中は見事にシンプルかつ清浄である。情報を蓄える磁気円盤はプラッターと呼ばれるそうだ。極めて平滑な表面で鏡のようである。一部がくりぬかれた三角形のタワー型の部品が磁気ヘッドを運動させるアームである。アームが取り付けられたピボットの反対側に大きな金属ブロックがあるが、アームを駆動させる特殊なモーターを構成する永久磁石である。

R0011422
GR DIGITAL III

プラッター表面には既に埃がいくつかついているが、本来の使用のためには致命的なものである。プラッター表面と磁気ヘッドはミクロン単位の距離しか離れておらず、そこに埃がかみこんだらプラッターと磁気ヘッド双方を損傷してしまう。

先に書いた「気密」は厳密には誤っている。内部と外部は蓋に取り付けられたフィルターつきの空気穴で通じている。完全に密閉してしまうと温度上昇が原因で内圧が上がってしまい、プラッター表面と磁気ヘッド間の空気の流れの様子が変化してしまうからである。

それほどにデリケートな動作をする精密機器にもかかわらず、内部構造の単純さは驚くばかりである。逆に部品点数の少なさが信頼性の高さの所以でもある。

R0011425

プラッターを取り外すためには、アームや永久磁石も取り外さなければならない。これらを固定しているネジは反対側にある。そのため電子回路の基板をまず取り外す。

« メモ―暗号とハッシュ | トップページ | ハードディスク分解・破壊(2) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/546773/47032607

この記事へのトラックバック一覧です: ハードディスク分解・破壊(1):

« メモ―暗号とハッシュ | トップページ | ハードディスク分解・破壊(2) »