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2009-11-07

コルドバ―アルカサル(1)

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

もうひとつ比較的ゆっくり時間をすごした史跡がアルカサルである。城塞のようだが建物の部分は比較的小規模で、どちらかと言うと庭園の方が広大であった。ここもイスラム教勢力下にあったコルドバをキリスト教勢力が奪還していく歴史の場である。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

近代ヨーロッパの整然とした幾何学模様のような大規模な庭園に比べて、ここは小じんまりとしており、ずっと素朴な造りである。コルドバ滞在中は毎日好天が続き、この日も日差しが強烈で日向は暑かった。その分、噴水のある水辺は清涼感がある。日陰は実際のところ大変過ごし安い様子で、観光客だけでなく地元の住人と思われる人が読書する姿も見られた。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

奇遇としか思えないのだが、帰国の際、パリから成田までの飛行機であるご老人と隣り合わせた。お名前を「べっぷ」さんと仰られ、お独りのご旅行だった。小ざっぱりとした服装をしておられるが、自宅で客を迎る程度のもので、逆に飛行機内で長時間過ごすには大変楽そうである。大変旅なれたご様子であった。

観光旅行ですか、と失礼にもお尋ねしてしまった。九州で造園業を営んでおられ、何と、モナコに日本庭園を造営され、その後、維持・管理のために年に一度は出張されているそうだ。帰国してからインターネットで「モナコ」「日本庭園」で検索してみたところ、最初にヒットしたのが「別府梢風園」のホームページである。察するに、ここの会長さんでいらっしゃるのだろう。

ヨーロッパに、特に雨の少ない地中海気候の地に庭園を造営するご苦労について大変興味深いお話を聴かせて頂いた。日本庭園の「借景」という考え方も教えて頂いたが、ヨーロッパ風の人工的な風景を創り出す造園の思想と相対するものであることは、このアルカサルの庭園を見ても明らかである。

小生も海外出張は大抵単独の旅程であり、帰国の便では退屈して過ごすことが多いのだが、今回は別府氏とお話できて大変幸運であった。まだ今年の幸運を使い果たしてはいなかったようだ。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

冬を迎えようとしているが、コルドバの日差しは植物にはずっと優しく照り続ける。一度、モナコの日本庭園も訪れてみたいものである。

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コメント

外池幸太郎様

弊社のブログにコメントいただき有難うございます。
パリから成田帰国便での際、会長がお世話になりお礼申し上げます。
早速、コルドバの庭園の様子をブログで興味深く拝見させていただきました。今度、コルドバまで会長と同行したいと思っています。

外池様の今後のご活躍を祈念いたします。

別府梢風園 別府壽信

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