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2009-10-29

コルドバ―鉄路(3)

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

AVEの車内は相当に豪華で驚いた。1等車だと思う。改めて切符を見てみると料金が93ユーロとなっている。高いのだろうか? 2時間弱の移動なので日本で言えば東京・名古屋間程度のようだが、グリーン車に乗る事を考えれば同じぐらいかもしれない。ちなみに飲み物のサービスに加えて、簡単な食事も出た。

そもそも車両の長さが短いためだが、1両あたりの座席の数も極端に少なく21名だ。その割りには客室でサービスしてくれる乗務員の数がやたらと多く感じた。ただ、立ち振る舞いや話し方が大変静かなので、煩わしさはまったくなかった。車両に動力がないからか新幹線に比べて背景ノイズがはるかに小さく、客室には常にクラシック音楽が流れて、大変落ち着いた雰囲気だった。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

車窓の景色は、お世辞にも豊かな土地には見えなかった。「荒涼」という言葉がふさわしいであろう。この写真は特に緑が多い辺りだったが、それでも背の低い木のみである。遠くに望む丘陵はすべて岩や土の茶褐色に見えた。

コルドバで仕事の会議が始まり、スペイン人の参加者に休憩時間に尋ねてみたところ、スペインの南部は概ねこのような乾いた気候・土地のようである。農産物と言えばオリーブ。ぶどうも辛口ワインに仕上がるものが採れるそうである。フランスと国境を接する緑豊かな北部地域とは大きく様子が異なるとのことであった。併せて、土地の人の人柄も違うそうで、南部ほど陽気らしい。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

マドリードを出た後、最初の停車駅がコルドバであった。外の景色を食い入るように眺めたり、食事や飲み物を楽しんでいるうちに、時間はあっという間に過ぎてしまった。駅の停車時間は数分程度。かなりゆっくり停まっている。最初は荷物を降ろすのに焦らないといけないかと思ったが、まったく杞憂だった。この停車時間を狙ってプラットホームに下りてタバコを吸う客(しかも女性!)の様子は、ヨーロッパの昨今の風景、というところか。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

子供時代から鉄道好きの小生には、車両のメカも気になるところである。かなり変わっている構造と言えるだろう。車両同士を繋ぐ連結器の構造と車輪を取り付ける台車の構造が一体になっている、いわゆる「連接構造」の列車である。連接構造自体はあまり珍しくない。日本でも見られるしフランスのTGVもそうである。しかし、このAVEは、何と、連接構造部分の車輪が1軸しかないのである。車両1両あたり概ね1軸しかないことになるが、普通の車両の1/4である。車両の長さが短いのも当然と言えよう。相当に軽量化できるのか? とも思うし、一方で、高速走行の安定性はどうなんだろう? とも思う。興味は尽きない。

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GR DIGITAL III + SILKYPIX

コルドバはいくつかの路線が乗り入れる比較的大きな駅であった。タクシーが到着した客を次々に街中の目的地へ運んでいた。小生もその列に加わりホテルまでひとっ走りしてもらい、ようやく往路を終えた。

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