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2009-09-24

八ッ場ダム(1)

先の総選挙で圧勝した民主党が政権につき、八ッ場ダム建設の行方が大きくクローズアップされてきた。連れと小生はほぼ2年前に偶然にもダム湖に沈むとされている川原湯温泉を訪れた。紹介する写真はそのときに撮影したものである。DC3800で撮影した画像ファイルを726×480ピクセルに縮小して掲載した。文章中の画像をクリックするとポップアップする。

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JR吾妻線の川原湯温泉駅は、ご覧のように木造駅舎が古めかしいが、実は特急も停まり東京の上野駅から乗り換えなしでやってこれる。この時、我々は、常磐線、水戸線、両毛線、高崎線、吾妻線と普通電車ばかりを乗り継いで訪れた。相当の物好きである。しかし、開け放った車窓から景色を楽しむこともまた今となっては大変な贅沢であろう。

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宿は川原湯温泉の山木館であった。恥ずかしながら連れと小生の2ショットを晒すことにしよう。この宿は純和風の造りで、部屋によっては、畳の居間に加えて、ご覧のとおり板張りの間に囲炉裏がある。もっとも、この囲炉裏に客が火を入れることは危険なので禁止されているが、客が集う談話室の囲炉裏では実際に炭が熾され暖まることができる。水車のある露天風呂と、野生のムササビを観察できることがこの宿の「売り」である。

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2年前に、この地域の景観やこの宿が将来失われることを知ったときには、小生はダム建設反対のはっきりとした印象を持ったものであった。これは人跡未踏の山奥に造られるダムではない。この地域は鉄道もバスも通らなくなった限界集落でもない。営々とした人々の暮らしの歴史と自然の恵みがうまく調和した風景を、何故破壊する必要があるのかと。少なくとも、山木館が最終的にこの場での営業を終えるまでの間、何回か訪れてみようと思った。率直に申し上げれば、寂れた静かな雰囲気が気に入ったのであった。

ところが、現在の騒ぎである。

山木館も、ダム湖のほとりに新たに造成される地域に移転して営業を続ける計画だったものが、ここに来て先行きが不透明になってしまったようである。「寂れた静かな雰囲気」は客側の我々の好みの問題だが、宿を営業している側にしてみれば賑わった方が良いに決まっている。おそらく将来の営業に期待は大きかったものと思われる。

実際に地域で生計を立てる人たち、そこを訪れる観光客、ダム建設に関わる業者や利権者、思惑はそれぞれであってバランスは大変難しい。このことを今回の政権交代で改めて認識した。

このバランスを上手く調整することが政治の役目と小生は考えるが、

さて、民主党政権のお手並みはいかに?

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